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現状のテキストによる検索の次に来ると言われているのが、スマートスピーカーなどからによる「音声検索」ですが、それと同じくらいのポテンシャルを秘めている検索方法があります。それが「画像検索」です。今回は画像検索の現在と未来について考えたいと思います。
画像検索というと、キーワードを入力してそれに関連する画像が表示されるということを思い浮かべるかと思います。しかしながら今回取り上げるのは、キーワード(テキスト)を入力するのではなく、画像そのものをアップロードして、その画像に近いものを表示するという「画像検索」です。
前者の画像検索が、画像に付随するテキストデータ(メタデータ)と入力されたキーワードの関連性から検索するのに対して、後者の「画像検索」は、画像そのものを解析し、画像が何であるかを理解した上で、近いものを表示するという違いがあります。
以前からこの「画像検索」は、古くはRiyaによるLike.comのような類似商品検索サービス(現在は閉鎖)やGoogle Imageなどがありましたが、ディープラーニングの進化によって精度がさらに上がり、様々なサービスが登場しています。
例えばPinterestはLensという機能で、スマートフォンのカメラで撮影した画像を元にPinterest内を検索し、似た画像を表示することができるようにしています。
BingはVisualSearchの機能を拡充し、画像で検索できるだけでなく、画像の一部を指定し、それを元に検索するという機能、例えばドラマの1シーンに写ったバッグを指定して検索する機能を提供しようとしています。
GoogleもPinterestと同じように、モバイルデバイスのカメラを利用して、画像が何であるかを検索できる機能を提供しています。
With Google Lens, your smartphone camera won’t just see what you see, but will also understand what you see to help you take action. #io17 pic.twitter.com/viOmWFjqk1
— Google (@Google) 2017年5月17日
このように各社とも、特にモバイルデバイスのカメラを使った画像検索に力を入れ始めています。現状はまだ単純に検索できるという段階ですが、今後はもちろんInstagramのShoppable Tagのように、画像を検索し、画像を元に購入などができるような動きになっていくでしょう。テレビでちらっと写った商品の画像をもとにユーザーが簡単に購入するという未来が遠くないところまで来ているのです。
そこまでいくにはまだしばらく時間が必要でしょうが、現在のテキストベースの検索だけではなく、音声や画像検索は今後大きな盛り上がりを見せる違いありません。