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今回の発表のテーマはユーザーの意図、データそして機械学習でした。発表のビデオは下記で御覧いただけます。
では発表内容について見ていきます。
ロード時間がながければそれだけユーザが離脱し、コンバージョン率も下がるのは当然です。Googleによると、3秒以上ロード時間がかかると、53%のユーザが離脱し、1秒ロード時間が伸びる毎にコンバージョン率は20%低減します。
この問題に対処するために、GoogleはAMP(Accelerated Mobile Pages)を導入し、適用範囲を広げてきましたが、ついにAdwordsおよびGDNもAMPに対応することになりました。現在ベータリリースとなります。ベータにはこちらのフォームより応募することが可能です。
AMP対応によりどの程度ロード時間が低減されるかは下記ビデオを御覧ください。
セットアップが簡単で、Adwords、Google Analytics、DoubleClick Search間でデータ連携し、アトリビューション計測できるツールです。ここでいうアトリビューションは例えば、「北海道ツアー」の広告をクリックした後に「札幌雪まつりツアー」をクリックした人の方が、「札幌雪まつりツアー」だけをクリックした人よりコンバージョンに至る可能性が高いというようなことがわかる、つまりAdwordsでのキーワード間のアトリビューションという意味です。そのため、当然といえば当然ですが、Facebook、TwitterやYahoo! Japan等のクロスパブリッシャーでのアトリビューションには対応していません。
機械学習により、無数の検索クエリや行動履歴から、より購買意向の強いユーザ層を見つけ、そのユーザ層をターゲティングするという機能はGDNでは提供されてきましたが、そのターゲティングがサーチ広告でも提供されるようになります。
スマートフォンの普及により、モバイルでの検索行動と実店舗での購買行動に強い相関関係が生まれてきています。Googleによると10人のうち7人は、店舗での購入前にスマートフォンで何かしら商品について調べ、サーチ広告をスマートフォンでクリックしたユーザーはクリックしていないユーザーに比べて購買率が25%高く、平均より10%購買額が高いという調査結果が出ています。これを受けて、以下のような強化が実施されます。
ウェブサイト・サーベイ・ツールのGoogle Survey 360とAdwordsを統合することが可能になります。これにより、例えばマーケティングキャンペーンの評価についてウェブサイト訪問者に直接質問するといったことが可能になります。
A/BテストツールのGoogle OptimizeとAdwordsが統合できるようになります。これによりAdwordsのキャンペーンとそれのランディングページのA/Bテストを組み合わせて行うことが可能になります。
Adwordsの管理画面が刷新され、2017年内には全ての広告主に提供されます。
Bid Managerが機械学習を用い、過去のキャンペーンやパフォーマンスの良かったキャンペーンを解析し、最適な配信先やオーディエンスをリコメンドするようになります。
スマートフォンの普及により、1人のユーザが複数のデバイスが多くなり、1つの広告に1人のユーザが異なるデバイスで複数回接触することが多くなっています。ユーザー1人当たりの接触回数やユーザー数の把握をわかりやすくするために、ユニークリーチをYoutubeにつづいてGDNよびDoubleClickに導入します。これにより、デバイスやキャンペーン、インベントリー、フォーマットを横断して重複排除されたリーチ数および接触回数を広告主は把握することができるようになります。
このように今回は機械学習とデータの活用に非常に重点を置いた機能拡張の発表でした。弊社の運用・管理プラットフォーム「Marin Search」においても、Adwords APIに実装され次第上記機能はサポートしていく予定です。